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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科27巻8号

1973年08月発行

文献概要

臨床実験

特異な続発性網膜剥離—漿液性中心性脈絡膜症(増田)および周辺性ブドウ膜炎との関連

著者: 塚原勇1 森井文義1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1003 - P.1008

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緒言
 続発性網膜剥離の原因としては種々の疾患が列挙されているが,脈絡膜からの著しい滲出による高度な網膜剥離を伴い,日常比較的よく遭遇する疾患としては,わが国では原田病がよく知られている。原田病は特徴的な臨床所見を呈するので,診断を誤ることはまずない。この疾患をのぞいて最近話題となつているものに周辺性ブドウ膜炎がある。わが国でも周辺性ブドウ膜炎に関する報告5)〜9),解説5)が少なくなく,眼科医の関心をあつめている。
 著者らは,これらの疾患とは別の疾患で,不明な原因によつておこる高度な続発性網膜剥離が存在することを推定している。本稿ではその発病機序,原因を推定するのに好都合と思われる2症例を選択供覧し,その発病機序に関し,漿液性中心性脈絡膜症(増田)(増田型漿液性中心性脈絡網膜炎)と関連づけて考察してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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