文献詳細
特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その1)
講演 特別講演
文献概要
緒言
弱視,斜視の神経眼科学的異常を一言で表現すれば,視機能の感覚運動異常ということになる。すなわち,視感覚系と眼球運動系が表裏一体となつて異常を形成する。この両者の関係には,そのいずれかの一方から弱視,斜視を形成する主因が始まつていることが多い。
弱視,斜視の神経生理学的研究,特に電気生理学的に脳の異常ととりくんだのは私の師であるBurian1)であろう。彼はすでに20余年前に弱視のEEGの研究をしており,その後現在にいたるまで,神経生理学的な方法による研究を続けられている。この点がBurianの系統をくむ斜視学と他学派との相違であり,このような神経生理を主流にする先生に20年前にめぐりあつたことは,私にとつて大きな幸運であつた。
弱視,斜視の神経眼科学的異常を一言で表現すれば,視機能の感覚運動異常ということになる。すなわち,視感覚系と眼球運動系が表裏一体となつて異常を形成する。この両者の関係には,そのいずれかの一方から弱視,斜視を形成する主因が始まつていることが多い。
弱視,斜視の神経生理学的研究,特に電気生理学的に脳の異常ととりくんだのは私の師であるBurian1)であろう。彼はすでに20余年前に弱視のEEGの研究をしており,その後現在にいたるまで,神経生理学的な方法による研究を続けられている。この点がBurianの系統をくむ斜視学と他学派との相違であり,このような神経生理を主流にする先生に20年前にめぐりあつたことは,私にとつて大きな幸運であつた。
掲載誌情報