文献詳細
文献概要
特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 講演 特別講演
斜視学における神経眼科学的アプローチ—弱視および斜視の感覚運動異常を中心に
著者: 筒井純1
所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.23 - P.45
文献購入ページに移動緒言
弱視,斜視の神経眼科学的異常を一言で表現すれば,視機能の感覚運動異常ということになる。すなわち,視感覚系と眼球運動系が表裏一体となつて異常を形成する。この両者の関係には,そのいずれかの一方から弱視,斜視を形成する主因が始まつていることが多い。
弱視,斜視の神経生理学的研究,特に電気生理学的に脳の異常ととりくんだのは私の師であるBurian1)であろう。彼はすでに20余年前に弱視のEEGの研究をしており,その後現在にいたるまで,神経生理学的な方法による研究を続けられている。この点がBurianの系統をくむ斜視学と他学派との相違であり,このような神経生理を主流にする先生に20年前にめぐりあつたことは,私にとつて大きな幸運であつた。
弱視,斜視の神経眼科学的異常を一言で表現すれば,視機能の感覚運動異常ということになる。すなわち,視感覚系と眼球運動系が表裏一体となつて異常を形成する。この両者の関係には,そのいずれかの一方から弱視,斜視を形成する主因が始まつていることが多い。
弱視,斜視の神経生理学的研究,特に電気生理学的に脳の異常ととりくんだのは私の師であるBurian1)であろう。彼はすでに20余年前に弱視のEEGの研究をしており,その後現在にいたるまで,神経生理学的な方法による研究を続けられている。この点がBurianの系統をくむ斜視学と他学派との相違であり,このような神経生理を主流にする先生に20年前にめぐりあつたことは,私にとつて大きな幸運であつた。
掲載誌情報