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特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 講演 特別講演 学会原著
網膜のいわゆる水泡細胞(foam cells)—コーツ病の1症例についての検討
著者: 石川豊子1 生井浩2 猪俣孟2
所属機関: 1九州大学薬学部電顕室 2九州大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.55 - P.63
文献購入ページに移動通常の光学顕微鏡標本において泡沫状形態を呈し,リピッドを含有する細胞,いわゆる水泡細胞(foam cells)が出現する網膜疾患は少なくないが,典型的な同細胞が出現するものにコーツ病(滲出性網膜炎)がある。この場合,網膜内および剥離網膜下の滲出液中に多数の水泡細胞が現われ,これはコーツ病の組織学的所見の一特徴に数えられている。しかしながら同細胞の本態については異論が多く,その起源および意義についてもいまだ十分解明されていない。
今回私どもは滲出液中に出現する水泡細胞の起源およびその形成過程を,細胞の微細構造の観点から検討したので,その結果を報告する。
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