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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科28巻1号

1974年01月発行

特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その1)

講演 特別講演 学会原著

ブドウ膜炎の統計的観察

著者: 小暮美津子1 佐治加世子1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.77 - P.84

文献概要

緒言
 内因性ブドウ膜炎の原因については,いまだに明らかにできない部分が多い。これは諸家が認めるように,眼病巣部から生検材料が容易に得られないこと,ブドウ膜が多くの全身病の影響をうけやすく,そのうえ,免疫学的修飾をこうむりやすい組織であること等が理由としてあげられている。したがつてブドウ膜炎の病因の大部分は,血清学的検査をはじめとする補助的診断法や,他の身体部位からの起因物質検出による間接的証明法にゆだねられている。このように確定診断が行なわれにくくても,せめてブドウ膜炎の病因と考えられる事象について,可能な限りの検索を行なえるようにしたいと考え,私どものブドウ膜外来では各方面に協力をお願いして,第1表にかかげた検査を昭和46年2月から行なつている。さらに可能なものには眼内液を採取し,起因物質の検索を行なつている。1972年12月までに,その総数が200例に達したので,その結果の要約をここに報告する。なお,今回は表中●印を付けたルチンの検索結果のうち病因に関するものを中心に述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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