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特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 講演 特別講演 学会原著
広大眼科における予防的裂孔閉塞術の遠隔成績
著者: 調枝寛治1 三嶋弘1 井上暁二1 郡山昌太郎1 稲原明肆1 石田尚史1 重河康弘1 百々次夫1
所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.121 - P.127
文献購入ページに移動網膜剥離の手術的予防措置に関しては,すでに1934年以来,多くの人々によつて論ぜられているが,わが国においては,百々1)が1943年の第47回日眼総会で,片眼剥離患者の非罹患側眼に網膜裂孔や類嚢胞変性巣の潜在する頻度の高いことを指摘し,これらの潜在病巣を検出し,定期精査によつて監視し,必要に応じてこれに閉塞手術を加えることによつて,積極的予防に努めるべきであるとの見解を述べた。
その後,Meyer-Schwickerath (1949)によつて創始された光凝固は,予防的裂孔閉塞手段としての有用性がきわめて優れているところから,予防的手術を積極的に実施するという趨勢を推し進めるのに大いに貢献した。さらに最近になつて冷凍手術が取り入れられ,予防手術の障害は軽減されてきた。
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