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臨床報告
von Recklinghausen病にみられた視神経膠腫の一例
著者: 大野新治1 田中俊夫2 平石聡3
所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室 2北里大学医学部病理学教室 3北里大学医学部小児科学教室
ページ範囲:P.159 - P.164
文献購入ページに移動Recklinghausen病の眼症状として眼瞼部および眼窩の叢状神経腫(plexiform neurofibroma—tosis),虹彩の小結節,緑内障,ブドウ膜外反の発生などはよく知られている。欧米では,同病に高頻度に視神経膠腫の発生が報告されて,両者の関係が注目されているが,本邦ではこのような症例の報告はまだないようである。
最近,著者らは視神経膠腫によつて眼球突出の起こつた幼児で,虹彩の小結節のほか躯幹部および臀部に散在性のcafé—au-lait様の色素性母斑が存在したRecklinghausen病の症例を経験したので報告する。
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