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文献概要
臨床報告
眼窩壁を穿孔した稀有な巨大鉄片異物の一例
著者: 太田安雄1 加藤晴夫1
所属機関: 1東京医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.165 - P.168
文献購入ページに移動緒言
眼窩内における異物の報告例は,文献上かなり多数認められるが,異物の長さが眼窩軸以上に達する巨大鉄片異物の報告例は,きわめてまれである。今回,われわれは左眼に飛来した長さ9.5cm,直径2cm,重量147.5gの巨大鉄片が,眼窩下壁を破壊して,鼻中隔を穿孔し,右側軟口蓋にまで達した一例を経験した。このような例は内外の文献上いまだその記載がなく,稀有な例と思われるのでここに報告する次第である。
眼窩内における異物の報告例は,文献上かなり多数認められるが,異物の長さが眼窩軸以上に達する巨大鉄片異物の報告例は,きわめてまれである。今回,われわれは左眼に飛来した長さ9.5cm,直径2cm,重量147.5gの巨大鉄片が,眼窩下壁を破壊して,鼻中隔を穿孔し,右側軟口蓋にまで達した一例を経験した。このような例は内外の文献上いまだその記載がなく,稀有な例と思われるのでここに報告する次第である。
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