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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科28巻10号

1974年10月発行

文献概要

眼・光学学会

網膜細隙灯検査用凸非球面前置レンズ

著者: 梶浦睦雄1 橋本洋2 高橋文男2 菅沢譲児2

所属機関: 1福島県立医科大学眼科学教室 2日本光学株式会社

ページ範囲:P.1161 - P.1162

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 著者ら1)は先に凹前置レンズを非球面化しその良好な結果を発表したが,今回は凸非球面前置を試作した。元来この原型はEvansやEnriquezなどであるが,その特長を高く評価したEl Bayadiにより,一般にElBayadi lensと呼ばれている。しかし彼やRotter, Rosenなどの主張にもかかわらずあまり流布されていない。これは知られざるために,専門書にも多少の誤解があるからであろう。しかし著者はHrubyレンズが一般に使用され,RosenのいうようになぜEl Bayadiレンズを用いないかと考えるものである。その理由は,
1)観察視野が大きい。原則的に瞳孔が小さくても良く見え,現在の細隙灯顕微鏡の機構を用いるとEl Ba—yadiのいうように6乳頭径位見えて(ただし機構を変え得ればなにもこの数値にこだわる必要はない),Hru—byにくらべはるかに広い視野が見え,病巣の検出に非常に便利である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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