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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科28巻11号

1974年11月発行

文献概要

臨床報告

メチアジン酸の研究—その1大量投与ラットにおける薬理学的研究

著者: 大西宏司1 疋田春夫1 宮田幹夫1

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1223 - P.1227

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緒言
 われわれは前報7)においてメチアジン酸のブドウ膜炎に対する抗炎症作用および鎮痛作用について報告し,一応の効果を認めた。しかし本剤を安心、して長期に使用する場合,なんらかの影響が網膜に発生するようであれば,それを検討しておく必要がある。なぜならば,本剤はフェノチアジン誘導体であり,その構造式は下記に示されている通りである。
 ある種のフェノチアジン系薬物がきわめて長期に,しかも大量に使用された場合,動物実験において末期に網膜の変性を起こす可能性があることが過去に報告されている1)。そこで今回はウィスター今道ラットを用い,大量投与による亜急性実験を行ない,特にERGを測定し,同時に形態学的研究ならびに生化学的な検査を併用して,副作用について検討してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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