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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科28巻11号

1974年11月発行

文献概要

眼・光学学会

回転式遠隔制御視力検査機について

著者: 神谷貞義1 三ツ谷繁男2

所属機関: 1名古屋市,奈良医大 2日本点眼薬研究所

ページ範囲:P.1241 - P.1245

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緒言
 本視力検査機は,視標印刷媒体としてポリエステル感光フィルム(成分:テレフタル酸ジメチルエステル・エチレングリコール)を用い,エンドレス構造にして回転させ,遠隔制御方式にした視力検査機である。また各視力値は1つの視標原型(国際規格品寸法のものを5倍に拡大)を縮少するという方法を採用している。
 このポリエステル感光フィルムは巨大な乾板とも称すべきもので,プラスチックのうち,もつとも分子配列に方向性をもつた結晶構造を呈しており,表面は乱反射しない乳光を発するが,垂直方向に優れた透光性があるため,視標印刷媒体として最適である。今回の発表では,本視力検査機が「ぼけ」の欠点が一掃され,高精度(誤差0.01%以下)であることを国産,外国産のLandolt環等の拡大写真の比較から立証し,基準試視力表として最適であることを紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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