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特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 講演 学会原著
Toxoplasma性眼疾患の治療経過と治療後の長期追跡結果について
著者: 石川明1
所属機関: 1東京電力病院眼科
ページ範囲:P.211 - P.216
文献購入ページに移動国際交流の広域化による諸環境の変化に伴い,国内における疾患に新しい病名が増加したことは事実である。Toxoplasmosis (以下Tp症と略す)もその一つといえる。Toxoplasmaは1908年,始めて動物から検出され,その後1937年Wolf,1941年Sabin等によつて人体より分離されるに至つて,急に世界の脚光を注びるに至つた。わが国においても,1955年宮川,1956年松林,中山などにより,人体から虫体が確認された。その後眼科領域においては鬼木などにより,詳細な研究が報告された。
筆者は,長期にわたつてTp症患者を治療観察する機会をえたので,その概要を報告する。
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