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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科28巻2号

1974年02月発行

文献概要

特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 講演 学会原著

いろいろな眼疾患の房水蛋白の変動について

著者: 藤原久子1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.249 - P.258

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緒言
 いろいろの眼疾患において,房水蛋白の濃度および分画が変動することが知られており,古くから諸家により研究されて来た。しかし房水の採集量が極微量でしかも低濃度の蛋白しか含まれていないため精密な生化学的研究が非常に困難である。
 現在もつとも鋭敏で再現性に秀れ,極微量の蛋白が泳動できるといわれるアクリルアミドディスク電気泳動法が房水蛋白分画を分離する目的で使用されるようになり,Hemmingsen1),向井2),著者3)らの報告がある。しかしこの方法による種種の眼疾患における房水についての検討は余りなされていないため,著者は今回老人性白内障,単性緑内障,ザルコイドージス,ベーチェット病,原因不明の葡萄膜炎の房水蛋白について検討を行なつたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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