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特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 講演 学会原著
小切開による白内障全摘出
著者: 大島祐之1
所属機関: 1東京医科歯科大学眼科学教室
ページ範囲:P.265 - P.270
文献購入ページに移動緒言
白内障の冷凍摘出は1961年Krwawicz1)の発表以後,急速に改良普及したが,その手術時の輪部切開の大きさに関して,半周以上を可とする意見から1/4周でよいとするものまで,さまざまな見解が内外において述べられた2〜6)。しかしそれらの見解は必ずしもdataに立脚して示されたものではなく,また小切開による全摘出への批判は硝子体脱出および破嚢の危険増大の指摘にあるので,私は実施した各種の大きさの切開による白内障全摘出の成績を纒め,それらの問題を中心に検討し一応の知見をえたので報告する。
白内障の冷凍摘出は1961年Krwawicz1)の発表以後,急速に改良普及したが,その手術時の輪部切開の大きさに関して,半周以上を可とする意見から1/4周でよいとするものまで,さまざまな見解が内外において述べられた2〜6)。しかしそれらの見解は必ずしもdataに立脚して示されたものではなく,また小切開による全摘出への批判は硝子体脱出および破嚢の危険増大の指摘にあるので,私は実施した各種の大きさの切開による白内障全摘出の成績を纒め,それらの問題を中心に検討し一応の知見をえたので報告する。
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