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特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 講演 学会原著
外傷性水晶体脱臼について
著者: 西村圭五1 鈴木一成1
所属機関: 1岐阜大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.271 - P.276
文献購入ページに移動緒言
水晶体が硝子体内,前房内あるいは結膜下に脱臼することは眼外傷の中で頻度の高いものではないが,さりとてまれなものでもない1)。
外傷の力,方向および加わり方によつて水晶体脱臼の程度はいろいろで,軽度なものでは視機能に及ぼす影響も少なく,対症療法のみで軽快をみる症例もある。しかし重大な合併症,ことに続発性緑内障や水晶体性ブドウ膜炎を伴う際には,ただちに水晶体を摘出すべきか否かの判断に迫られる。この点についてはすでにChandler2),Cal—houn et al.3)らの詳細な報告がある。
水晶体が硝子体内,前房内あるいは結膜下に脱臼することは眼外傷の中で頻度の高いものではないが,さりとてまれなものでもない1)。
外傷の力,方向および加わり方によつて水晶体脱臼の程度はいろいろで,軽度なものでは視機能に及ぼす影響も少なく,対症療法のみで軽快をみる症例もある。しかし重大な合併症,ことに続発性緑内障や水晶体性ブドウ膜炎を伴う際には,ただちに水晶体を摘出すべきか否かの判断に迫られる。この点についてはすでにChandler2),Cal—houn et al.3)らの詳細な報告がある。
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