文献詳細
特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
講演 学会原著
文献概要
緒言
Optic cupの定量化に関する文献は現在に至るまで数少なく,古くには1928年Pickqrdの報告1)があるが,その後長い空白期間を経て1964年Snydackerの研究2)を端緒にArmaly3),Tom—linson and Philips4),Beckerら5)によるCup/Disc直径比,Tomlinson and PhilipsのCup/Disc面積比,Holm et al.6)のcup容積の算定,さらにはDaviesら7) によるmicrodensitometryを用いた乳頭色調の解析などの実験的な研究がある。
以上のうち臨床的に応用されているのは,その簡便さからCup/Disc直径比(C/D比)であるが,これを普遍的な基準とするには個体差その他の要因で問題が多く,検眼鏡的に判定するとなれば主観による誤差が大きく,optic cupのわずかな変動を知るには適当でない。その他の方法はoptic cupの精密な計測を目差したものであるが,その時間と労力は臨床的応用とは程遠いものであり,また多くの誤差因子を含む写真を精密に解析することは,その方法論に対する厳しい批判もあり,自ら限界を感じさせるものである。
Optic cupの定量化に関する文献は現在に至るまで数少なく,古くには1928年Pickqrdの報告1)があるが,その後長い空白期間を経て1964年Snydackerの研究2)を端緒にArmaly3),Tom—linson and Philips4),Beckerら5)によるCup/Disc直径比,Tomlinson and PhilipsのCup/Disc面積比,Holm et al.6)のcup容積の算定,さらにはDaviesら7) によるmicrodensitometryを用いた乳頭色調の解析などの実験的な研究がある。
以上のうち臨床的に応用されているのは,その簡便さからCup/Disc直径比(C/D比)であるが,これを普遍的な基準とするには個体差その他の要因で問題が多く,検眼鏡的に判定するとなれば主観による誤差が大きく,optic cupのわずかな変動を知るには適当でない。その他の方法はoptic cupの精密な計測を目差したものであるが,その時間と労力は臨床的応用とは程遠いものであり,また多くの誤差因子を含む写真を精密に解析することは,その方法論に対する厳しい批判もあり,自ら限界を感じさせるものである。
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