文献詳細
文献概要
特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 講演 学会原著
網膜芽細胞腫の臨床的病理学的統計的観察
著者: 桑原洋子1 船橋正員1 加藤和男1 中島章1 桑原紀之2 福田芳郎2
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2順天堂大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.375 - P.386
文献購入ページに移動網膜芽細胞腫(以下Rtb)は遺伝性の証明される数少ない悪性腫瘍の1つに数えられ,昨年の小児悪性新生物全国登録では白血病,脳腫瘍,神経芽細胞腫,悪性リンパ腫,ウィルムス腫瘍についで第6位にあり,また眼内悪性腫瘍中最も多いもので小児眼科領域では重要な位置を占める疾患である。そこでわれわれは1962年より1973年の12年間に当教室で扱つたRtb 41例55眼につき,発生,治療法,病理,予後,遺伝関係,体内体外環境について片眼性Rtbと両眼性Rtbとを比較検討した結果を報告し,その人類遺伝,癌病理学的意義について述べる。
掲載誌情報