icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科28巻4号

1974年04月発行

文献概要

特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 講演 学会原著

眼窩腫瘍の超音波断層法による診断

著者: 金子明博1

所属機関: 1国立がんセンター眼科

ページ範囲:P.457 - P.465

文献購入ページに移動
緒言
 眼窩腫瘍の診療において,病変の位置,広がり,性質を知ることは的確な治療のために必要である。軟部組織の変化であるため,単純X線撮影では十分な情報のえられない場合も多い。このためいろいろの特殊造影法(眼窩静脈撮影,Pneu—moorbitotomography,頸動脈血管撮影など)が考案されているが,血管確保のできにくい場合もあり,また造影剤に対する特異体質者も存在するため,必ずしも,すべての症例に可能な方法ではなかつた。
 超音波が眼科領域に用いられてから,17年になるが1),電子工学の目ざましい発展に伴つて,その性能も向上し,重要な補助的診断法となりつつあるが,超音波像の判読に関しては,まだ十分に確立していない。これは,使用する診断装置が,それぞれ研究者によつて異なり,表示のための処理の方法も異なつているためである。現在は,いかなる装置で,どのように表示したら,最も有用な情報が得られるかを,研究者が互に,探索している時代といえる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら