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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科28巻6号

1974年06月発行

特集 第27回日本臨床眼科学会講演集 (その6)

講演 学会原著

視機性眼振の臨床的応用—乳幼児の視機性眼振の発達について

著者: 涌沢成功1 佐藤裕也1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.773 - P.779

文献概要

緒言
 新生児の視機性眼振,:optokinetic nystagmus:(以下OKN)について報告したNordmann1)はOKNが出現するのは生後3週〜1カ月であり,その運動は急速かつ不規則であると述べ,その後,この運動は衝動性運動であるとされた2)。Kestenbaum3)は成人にみられるようなOKNは固視の発達する以前には出現せず,滑動性運動が出る生後3〜5カ月で本来のOKNが生ずると述べた。しかしながら,以後,改良された回転視標の導入により,OKNは生れつき出現する反応であることがわかつてきた4)5)6)
 これらの報告は主としてOKN出現の時期,新生児,乳児の視力測定の面から追求がなされており,どのような発達過程をとるかについては述べられていない。われわれは乳幼児を対象として,OKNの発達過程,およびその発現型について家兎および成人と比較追求を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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