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臨床報告
乳幼児の眼窩部腫瘍とその血管造影
著者: 山本節1 田渕昭雄1
所属機関: 1兵庫県立こども病院眼科
ページ範囲:P.915 - P.919
文献購入ページに移動緒言
乳幼児の眼窩およびその周辺の病変には先天性異常によるものが相当あるが,眼窩部腫瘍もかなりの頻度でみられ,診断困難なものも少なくない.それらの中には予後の悪いものも含まれており,迅速かつ慎重な態度で臨む必要がある。眼窩部疾患の補助診断法として,一般レントゲン検査,眼窩部の血管造影,orbitography,ラジオアイソトープを用いたscanning,超音波診断法など種々の検査法が行なわれている。中でも血管造影法が最も明瞭にして,しかも,実用的と考えている。
私たちは最近,乳幼児における眼窩部の血管腫,眼窩内脳髄膜嚢瘤,神経線維腫などの症例に対して血管造影を行ない,診断治療上非常に有効であつたので報告する。
乳幼児の眼窩およびその周辺の病変には先天性異常によるものが相当あるが,眼窩部腫瘍もかなりの頻度でみられ,診断困難なものも少なくない.それらの中には予後の悪いものも含まれており,迅速かつ慎重な態度で臨む必要がある。眼窩部疾患の補助診断法として,一般レントゲン検査,眼窩部の血管造影,orbitography,ラジオアイソトープを用いたscanning,超音波診断法など種々の検査法が行なわれている。中でも血管造影法が最も明瞭にして,しかも,実用的と考えている。
私たちは最近,乳幼児における眼窩部の血管腫,眼窩内脳髄膜嚢瘤,神経線維腫などの症例に対して血管造影を行ない,診断治療上非常に有効であつたので報告する。
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