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臨床報告
クモ膜炎開頭術後の治療観察期間中にみられた視力,視野,髄液の変動の動態について
著者: 山中昭夫1
所属機関: 1神戸海星病院眼科
ページ範囲:P.929 - P.935
文献購入ページに移動本邦において井街1)が昭和15年(1940)に視力,視野,髄液圧の動揺する球後視神経炎症例に,視交叉部クモ膜炎の存在を想定し,これに対し積極的に治療を加える目的で開頭により視交叉部露出を行ない,良い成績を得た2)。以来現在に至るまで同疾患に対しての開頭手術療法についての検討が行なわれ3),その有効性は確立したと一般に認められるに至つた。
一方欧米においては,Cushing4)以来視交叉部クモ膜炎の存在,およびこれに対する開頭術の有効性をのべる論文が多数見受けられる5)6)にもかかわらず,なお一般的でない印象を受ける。
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