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GROUP DISCUSSION
小児眼科
著者: 湖崎克1
所属機関: 1大阪市立小児保健センター
ページ範囲:P.983 - P.986
文献購入ページに移動1.Kasabach-Merritt症候について
1940年,Kasabach-Merrittが血管芽細胞脚と血小板減少症の合併例を発表して以来今日まで,内外で約90例の同一症例が発表され,今日Kasabach-Merritt症候群を呼称されている。血管腫は通常上下肢に出現するが,本症例では眼窩および下顎部にみられ,特に眼窩に出現したのは文献上本症例がはじめてである。10カ月男子にみられたKasabach-Merritt症候群を紹介するとともに,Orbital Venography所見,病理組織所見,下顎部放射線治療により眼窩の血管腫が消退し,さらに血少板が著明に増加したことを報告する。
1940年,Kasabach-Merrittが血管芽細胞脚と血小板減少症の合併例を発表して以来今日まで,内外で約90例の同一症例が発表され,今日Kasabach-Merritt症候群を呼称されている。血管腫は通常上下肢に出現するが,本症例では眼窩および下顎部にみられ,特に眼窩に出現したのは文献上本症例がはじめてである。10カ月男子にみられたKasabach-Merritt症候群を紹介するとともに,Orbital Venography所見,病理組織所見,下顎部放射線治療により眼窩の血管腫が消退し,さらに血少板が著明に増加したことを報告する。
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