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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科28巻9号

1974年09月発行

文献概要

連載 眼科図譜・202

クリプトコッカス性ブドウ膜炎の一例

著者: 谷口慶晃1 原田一道1 益山芳正1

所属機関: 1鹿児島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1013 - P.1014

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〔解説〕
 クリプトコッカス症は,癌などの消耗性疾患や副腎皮質ホルモンなどの免疫抑制剤使用の患者にみられ,近年増加の傾向にある。本症は中枢神経系に親和性があり,髄膜炎をおこして,うつ血乳頭や複視などの眼症状を呈する1)が,直接眼内炎をおこすことはまれであり,最近ではKhodadoustら2)やGriecoら3)の報告がある。
 われわれも,最近Hodgkin病の患者で,クリプトコッカス性髄膜炎を併発し,続いてブドウ膜炎をおこした症例を経験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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