文献詳細
臨床報告
II型広視野手術用顕微鏡(永島)を用いた角膜移植術
著者: 杉田慎一郎1 杉田雄一郎1 山田寿一1 山崎みき子1 中島豊槌
所属機関: 1杉田病院
ページ範囲:P.1069 - P.1073
文献概要
手術用顕微鏡の進歩につれ,それを用いてきわめて精巧な手術が行なわれるようになり,また顕微鏡下でなくではできない手術が次第に数多く幅広く開発されつつある。現在まで,手術用顕微鏡には幾多の改良が行なわれてきたが,その完壁性からはほど遠いものと思われる。完壁な理想像は,絶えず自由に変わる倍率,深い焦点深度,十分な照明を持つたルーペ式のもので,顔をどのように動かしても像の動揺や歪みを生じないようなものであろう。しかし,現在の光学的理論からして,かかるものが完成されない以上,われわれはガリレオ式や,望遠式の顕微鏡を支持台に取り付けて,それを通して手術する以上に良い方法はないようである。
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