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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科29巻1号

1975年01月発行

文献概要

臨床報告

システイン点眼剤による角膜潰瘍の治療

著者: 平野潤三1 田邊竹彦1 田邊詔子1 佐竹成子1 山口元子1

所属機関: 1名古屋第一日赤病院眼科

ページ範囲:P.49 - P.54

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緒言
 角膜潰瘍の発生や進行にコラゲナーゼが関与することがわかり,その阻害剤の研究も進んで,本症の治療法は近年著しく進歩した。
 多数のコラゲナーゼ阻害剤のうち,効果の確かさと刺激性や安全性などを考え合わせて,われわれは臨床応用にはシステインを最良と考え,実際これを角膜ヘルペスに点眼して十分な効果を収めることができた15)。ところがその唯一の欠点は,水溶液がはなはだ不安定なことである。そのため作りおきがきかず,投与のつど新調する。その上ふつうは隔日,夏季には毎日作りかえねばならない。これはまことに煩わしい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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