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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科29巻1号

1975年01月発行

臨床報告

Blowout fractureの予後について

著者: 深道義尚1 河井克仁1 稲富誠1 比嘉弘文1

所属機関: 1関東労災病院眼科

ページ範囲:P.63 - P.66

文献概要

緒言
 Blowout fractureは眼窩縁に強い衝撃を受けることなく,直接眼窩内容に強い外力が働いた場合,眼窩壁の中で最もうすく,弱い眼窩下壁が,急激に上昇した眼窩内圧のため,下方の上顎洞内にぬけるように骨折をおこすものをよんでいる。このような発生機転とともに,受傷直後より著明な眼球の上下方向に対する運動障害をおこすことの多いことで,眼窩骨折の中でも特異なものといえる。
 本症に対する治療は眼筋の機能障害を治す意味において,できるだけ早期に嵌屯した外眼筋を含めた眼窩内容の整復と再脱出の防止につきる。この目的のため,従来から眼窩側および副鼻腔側から嵌屯組織の整復を行ない,また骨欠損部の修復に自家骨片,Silicon板などを用いる手術法1)4)が多く発表されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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