文献詳細
臨床報告
網膜剥離と鑑別を要したSex-linked juvenile retinoschisisの一例
著者: 飯島幸雄1 石川清1 柳田泰2
所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室 2大宮赤十字病院眼科
ページ範囲:P.1131 - P.1136
文献概要
Sex-linked juvenile retinoschisisは本邦ではきわめて珍しい若年性遺伝性の眼疾患である。この疾患のPeripheral retinoschisisと網膜剥離は病理組織学的にも検眼鏡的にもまつたく異なつた所見を呈す。一方,通常の眼科的検査方法では両者の鑑別がまつたく困難な症例もまれではあるが存在する12)16)18)。この時は治療が関係してくるので確実な診断が要求され,より積極的な診断方法をとる必要がある。われわれは通常の眼科的検査方法で鑑別に苦しみ,診断的光凝固術を施行することによつて確定診断できた症例を経験したので報告する。
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