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臨床報告
視神経乳頭サルコイドージス
著者: 酒井寿男1 渡辺郁緒1
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1141 - P.1146
文献購入ページに移動1961年わが国にサルコイドージス総合研究班がおかれ,この時点を境にして眼科領域においてもサルコイドージスパ注目され,その眼科的な臨床的特徴も次第に明らかにされてきている。眼サルコイドージスにおいては,眼底も含め眼球のほとんど全領域にわたつて病変部がみられている。私たちは国際分類ⅠAのpleocytosisを伴う髄膜炎およびArgyll Robertson pupilを示すneu—rosarcoidosisの症例で,左眼の視神経乳頭肉芽腫を3年にわたつて経過観察中であり,また他に国際分類ⅣAに入る症例の右乳頭に肉芽腫様変化をみたので報告する。
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