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眼・光学学会
螢光・赤外同時撮影眼底カメラについて
著者: 別所建夫1 須田秩史1 西川憲清1 小林啓子1 真鍋礼三1
所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1177 - P.1181
文献購入ページに移動近年Hochheimerら(1972)1)により赤外吸光眼底影撮法(infra-red absorption angiograp—hy)が報告されている。本法は赤外吸光色素Indocyanine Green (以下ICG)を用い,螢光眼底影撮法と同様の色素の静脈内投与による安全な眼底造影法であるが,螢光眼底造影像と異なり,脈絡膜血管の造影が可能で,色素の血管外漏出がみられないという特徴がある。すなわち,螢光眼底影撮法を網膜血管造影法とすれば,本法は脈絡膜血管造影法といえるものである。したがつて螢光眼底影撮法と,赤外吸光影撮法を同時に影撮することができれば,おのおのの造影法のもつ利点を十分に臨床応用できるものと考えられる。
かかる視点より,われわれは螢光色素と赤外吸光色素の混合静脈内投与による影撮方法について検討しているが,今回,広域干渉フィルター,フィルター・ミラー,dualphotosystemを利用した螢光赤外同時撮影機を試作したので報告する。
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