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臨床報告
大阪市立小児保健センターにおける色覚検査統計について
著者: 湖崎克1 原田清1 山崎康宏1 小山賢二1 中岸裕子1 岩井寿子1 佐藤妙子1 福井久子1
所属機関: 1大阪市立小児保健センター小児眼科
ページ範囲:P.1217 - P.1223
文献購入ページに移動小児保健センターが1966年に開設されてから1974年まで,色覚精密検査を受けた者は332名で,その全員が医療機関,若しくは在籍している学校からの依頼によるものであつた。色覚異常は,学校での定期健康診断で検出されるのが通例で,一般には放置されることが多く,特に関心を払う場合に限つて医療機関を訪れるものだが,これらの色覚異常に対する対策は,現在社会的,教育的な指導が行なわれるだけで,受診者に対する医学的手段は療養指導に準じた医学的進路指導以外には何もない。しかし,受診者について統計的な検討を行なうことは,地域医療への反省と同時に,社会的,教育的措置に計画性を持たせることにもなるため大阪市立小児保健センターの色覚検査受診者についてマーク式タナックカードを利用して分析を行なつたので,その結果を述べてみたい。
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