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文献概要
眼・光学学会
トノグラフィー用圧平眼圧計
著者: 糸井素一1 杉町剛美1 普天間稔1 加藤尚臣2 児玉明彦2 田中正司2
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2日本光学工業株式会社
ページ範囲:P.1271 - P.1275
文献購入ページに移動トノゲラフィーは,今世界中で広く使われているが,理論的にいろいろの弱点があり,測定値に誤差が多い1)。もちろん臨床ではそれほど正確な値が要求される訳ではないので,たとえ誤差があつても余り問題にはならない。
しかし,もつと正確な測定法があればそれにこしたことはない。また,臨床はともかくとして,臨床研究を進めようとすると,どうしても,もつと良い測定法がほしくなつてくる。このような見地から,今迄沢山のあたらしい方法が提唱されたが,その中で定眼圧圧平トノグラフィー法が,理論的にも実際的にも一番良いとされている2,3)。そして,定眼圧圧平トノグラフィーの一種であるPvトノグラフィーが,今のところでは誤差が一番すくないことは,すでに発表したとおりである4,5)。ただ,定眼圧圧平トノグラフィーをするのに良い眼圧計がないので,このような方法を実際に採用しておるところはほとんどない。
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