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臨床報告
網膜芽細胞腫—術後アフターケァーの問題点(アンケート調査を中心に)
著者: 宮崎康子1 雨宮次生1
所属機関: 1京都大学眼科学教室
ページ範囲:P.1307 - P.1311
文献購入ページに移動緒言
綱膜芽細胞腫の研究は,基礎的には,その発生起源,臨床的には,生存率や再発率,保存的療法の改善等に主力が注がれてきた。しかしながら,網膜芽細胞腫の患者も含めて,生後間もなく眼球摘出術を受けた患者のアフターケァーについては,ほとんど省みられなかつたというのが現状である。近年,医療技術の進歩,とりわけ形成外科の高度の発達や,国民の精神文化面での向上と相俟つて,幼少時眼球摘出術を受けた患者のその後について,真剣に考えてみる時期に来つつある。また,現在網膜芽細胞腫の全国登録の機運が盛り上りつつある1)。
本論文の目的は,網膜芽細胞腫により,幼少時眼球摘出術を受けた患者のその後について,患者から見た過去の疾病のこと,現状,精神面,日常生活等について,アンケート調査を行ない,この問題についての糸口としようとするところにある。
綱膜芽細胞腫の研究は,基礎的には,その発生起源,臨床的には,生存率や再発率,保存的療法の改善等に主力が注がれてきた。しかしながら,網膜芽細胞腫の患者も含めて,生後間もなく眼球摘出術を受けた患者のアフターケァーについては,ほとんど省みられなかつたというのが現状である。近年,医療技術の進歩,とりわけ形成外科の高度の発達や,国民の精神文化面での向上と相俟つて,幼少時眼球摘出術を受けた患者のその後について,真剣に考えてみる時期に来つつある。また,現在網膜芽細胞腫の全国登録の機運が盛り上りつつある1)。
本論文の目的は,網膜芽細胞腫により,幼少時眼球摘出術を受けた患者のその後について,患者から見た過去の疾病のこと,現状,精神面,日常生活等について,アンケート調査を行ない,この問題についての糸口としようとするところにある。
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