文献詳細
文献概要
特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その1) 学会原著
外傷性眼瞼下垂に対する治療
著者: 福地悟1 服部吉幸1
所属機関: 1関西医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.105 - P.110
文献購入ページに移動緒言
交通事故や労務災害にあつては,身体の露出部分である顔面に傷害を蒙ることが多く,そのさい眼部にもまた大きな損傷を受けることが多い。眼瞼裂傷にあつては併存する上眼瞼挙筋断裂に深い注意が払われず,特に外科医はその点に対する無知から単に皮膚創の縫合のみが行なわれ,創傷治癒後,完全な眼瞼下垂がのこり,眼科医へ送られてくることが多い。著者らは最近約3カ年間にこのような外傷性眼瞼下垂の6症例を経験し,二次的に断裂した上眼瞼挙筋の縫合を行ない,幸いにして全例にほぼ満足する結果を得たので,その成績について報告し,いささか考察を加えてなたい。
交通事故や労務災害にあつては,身体の露出部分である顔面に傷害を蒙ることが多く,そのさい眼部にもまた大きな損傷を受けることが多い。眼瞼裂傷にあつては併存する上眼瞼挙筋断裂に深い注意が払われず,特に外科医はその点に対する無知から単に皮膚創の縫合のみが行なわれ,創傷治癒後,完全な眼瞼下垂がのこり,眼科医へ送られてくることが多い。著者らは最近約3カ年間にこのような外傷性眼瞼下垂の6症例を経験し,二次的に断裂した上眼瞼挙筋の縫合を行ない,幸いにして全例にほぼ満足する結果を得たので,その成績について報告し,いささか考察を加えてなたい。
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