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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科29巻2号

1975年02月発行

文献概要

特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その1) 学会原著

角膜の創傷治癒過程における組織化学的研究

著者: 今泉亀撤1 小林秀樹1 小原喜隆1 星兵仁1 宮下浩1 佐瀬義彦1 近藤駿1 村田蓉子1

所属機関: 1岩手医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.115 - P.121

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緒言
 角膜は元来透明で無血管の組織であるが故に,古来より興味ある研究対象となされている。最近は角膜移植術の発展と相まつて,その基礎的実験として,角膜創傷治癒がいかなるmechanismによるものかについての組織学的あるいは生化学的な実験の報告が数多くなされている。
 今回われわれは,創傷角膜が修復されるさいの形態学的変化を,主として走査型電子顕微鏡ならびに光学顕微鏡を用いて経時的に観察し,創傷を受けた角膜が修復する過程で,多量のエネルギーを要求する事実に鑑み,H332PO4(以後32Pと略す)を指標として,創傷角膜のリン脂質およびリン酸代謝変動をもあわせて追求したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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