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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科29巻4号

1975年04月発行

特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その3)

学会原著

網膜静脈閉塞症における線溶療法後の螢光眼底所見

著者: 小沢勝子1 種田光成1 高井みちえ1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.417 - P.426

文献概要

緒言
 網膜静脈閉塞症の治療目的は,まず第一に中心視力の改善であることはいうまでもない。視力に影響する黄斑部の浮腫および出血は,いずれはなんらかの機転により吸収されるにせよ,吸収に長期を要すれば視機能の回復は悪い。著者らは1973年の第27回日本臨床眼科学会において,網膜血管閉塞症に対してurokinaseの早期連続投与により,出血と浮腫の吸収,視力や網膜循環状態の改善が著明であることを報告した1)。今回は網膜静脈閉塞症の30症例に対して,urokinase療法前および後の数回にわたり高速連続螢光眼底撮影を行ない,網膜血管所見,特に閉塞部近くの状態と,出血や浮腫の吸収過程について検討し,どのような症例に光凝固の適応があるか考えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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