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特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その3) 学会原著
フルオレスセイン前房染色による人工的無水晶体眼の検討
著者: 永田紀子1 村田恵美子1 高橋正孝1 丸子順子1
所属機関: 1福島医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.457 - P.461
文献購入ページに移動Fluorescein-Na溶液(以下F.と略記)静脈注射において,正常では,この色素が血漿蛋白と結合しやすいため血液房水柵をほとんど通過せず,血中濃度に比較して,前房内濃度は非常に低い。しかし,白内障手術後では,この血液房水柵が破壊されるために,F.は容易に前房内に出現し,肉眼的にも確認することができる。
そこで,著者らはこの事実にもとづき,無水晶体眼の前房の回復過程の良否を明確にするために,白内障術後にF.の静脈注射を行ない,前房内への出現の仕方を観察したところ,2,3の知見を得たので報告する。
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