文献詳細
文献概要
特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その3) 第28回臨眼特別講演
眼のトキソプラスマ症
著者: G.Richard1
所属機関: 1
ページ範囲:P.489 - P.495
文献購入ページに移動まえがき
かつては眼にToxoplasmosisが起こるのはまれなことと思われていましたが,今では網脈絡膜炎のありふれた原因と考えられています。実際眼の後極部の肉芽性炎症の30から50%がそうであると言われています1)2)。この病気の再発型は眼科医にとつては困つた病気で,トキソによく効くといわれている薬を使つているにもかかわらず,網膜の中心部がおかされて,毎年何千人もの人が失明しています。
この病気の成り立ちと,病原体であるToxoplasmagondiiに対する生体の防衛の仕方をよく理解していないと,治療に失敗します。それで本日に,眼の病巣の成り立ちと,眼が侵された時の治療と,2つのことに重点をおいてお話しします。
かつては眼にToxoplasmosisが起こるのはまれなことと思われていましたが,今では網脈絡膜炎のありふれた原因と考えられています。実際眼の後極部の肉芽性炎症の30から50%がそうであると言われています1)2)。この病気の再発型は眼科医にとつては困つた病気で,トキソによく効くといわれている薬を使つているにもかかわらず,網膜の中心部がおかされて,毎年何千人もの人が失明しています。
この病気の成り立ちと,病原体であるToxoplasmagondiiに対する生体の防衛の仕方をよく理解していないと,治療に失敗します。それで本日に,眼の病巣の成り立ちと,眼が侵された時の治療と,2つのことに重点をおいてお話しします。
掲載誌情報