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GROUP DISCUSSION
遺伝性眼疾患
著者: 水野勝義1
所属機関: 1東北大
ページ範囲:P.517 - P.520
文献購入ページに移動1.Oculo-Dento-Digital Dysplasia Syndromeの一例
Oculo-Dento-Digital Dysplasia Syndromeとは,小眼球と,歯のエナメル質形成不全,合指症などの四肢の奇形を伴う症候群である。本症候群はきわめてまれで,現在までに12例の報告があるが,わが国では1966年の久保田らの一例のみである。最近私どもは本症候群と思われる一症例を経験したので報告する。症例は3歳の男児で,眼位異常を主訴として入院した。その後の眼科的,小児科的,その他の全身検査で軽度の小角膜,鼻翼の発育不全,歯のエナメル質形成不全,第5指の屈指,第4,5指の合指などを認め,本症候群と診断した。その他に本症候群では,内角贅皮,上内斜視を認めた。また染色体異常が発見された症例は一例もなく,本症候群でも末梢血流の染色体分析では異常を認めなかつた。
Oculo-Dento-Digital Dysplasia Syndromeとは,小眼球と,歯のエナメル質形成不全,合指症などの四肢の奇形を伴う症候群である。本症候群はきわめてまれで,現在までに12例の報告があるが,わが国では1966年の久保田らの一例のみである。最近私どもは本症候群と思われる一症例を経験したので報告する。症例は3歳の男児で,眼位異常を主訴として入院した。その後の眼科的,小児科的,その他の全身検査で軽度の小角膜,鼻翼の発育不全,歯のエナメル質形成不全,第5指の屈指,第4,5指の合指などを認め,本症候群と診断した。その他に本症候群では,内角贅皮,上内斜視を認めた。また染色体異常が発見された症例は一例もなく,本症候群でも末梢血流の染色体分析では異常を認めなかつた。
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