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連載 眼科図譜・210
Transpupillary Cyclophotocoagulation—出血性緑内障の一症例
著者: 望月学1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.537 - P.538
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症例は21歳の女性で,左眼網膜中心静脈閉塞症を生じ,その約3カ月後に激しい眼痛を伴う緑内障を併発した。初診時(1974年1月1日),右眼圧は17mmHg,左眼圧は46mmHg (Applanation)で,虹彩にはルベオージス,隅角には線維柱帯の血管新生がみられた。
エピネフリン点眼,ダイアモックス内服,浸透圧剤療法(アミラック内服,マンニトール点滴),穿孔性毛様体ジアテルミー(半周)などを行なつたが,一時的な効果しか得られず,ソフトコンタクトレンズを装用しながらのエピネフリン点眼も行なつたが,なお高眼圧が持続していた。経過中にブドウ膜外反が強く生じ,虹彩と水晶体の間に間隙ができて,隅角鏡を装用するとその間隙を通して毛様体突走が全周にわたつて透見可能となつた(第1図)。
症例は21歳の女性で,左眼網膜中心静脈閉塞症を生じ,その約3カ月後に激しい眼痛を伴う緑内障を併発した。初診時(1974年1月1日),右眼圧は17mmHg,左眼圧は46mmHg (Applanation)で,虹彩にはルベオージス,隅角には線維柱帯の血管新生がみられた。
エピネフリン点眼,ダイアモックス内服,浸透圧剤療法(アミラック内服,マンニトール点滴),穿孔性毛様体ジアテルミー(半周)などを行なつたが,一時的な効果しか得られず,ソフトコンタクトレンズを装用しながらのエピネフリン点眼も行なつたが,なお高眼圧が持続していた。経過中にブドウ膜外反が強く生じ,虹彩と水晶体の間に間隙ができて,隅角鏡を装用するとその間隙を通して毛様体突走が全周にわたつて透見可能となつた(第1図)。
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