icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科29巻5号

1975年05月発行

文献概要

特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その4) 学会原著

色光線照射による眼圧変動に関する実験的研究

著者: 永井真之1

所属機関: 1日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.605 - P.613

文献購入ページに移動
緒言
 緑内障の診断上重要な役割をしている負荷試験には,飲水試験,暗室試験,散瞳試験,priscol試験,不安定試験,頭部低位試験,頸部圧迫試験,マッサージ試験,読書試験,温罨法試験等があるが,患者の苦痛を伴つたり,またある程度の危険性を有するものがある。今回著者は,光線,とくに色光線照射にて眼圧低下を示すという報告1)に接し,この方法が一種の負荷試験(緑内障検出試験)として応用できるか否かの実験を行なつてみた。とくに光線は,われわれ日常生活上欠くべからざるものであり,色光線は室内照明等,各種照明や,テレビ,サングラス等々われわれの眼に様々な刺激を与えているがこれらは完全に無害なものであろうか,この点もあわせて検討してみた。色光線の中でも,緑色光,赤色光,青色光,黄色光を中心にこ色光線刺激と眼圧の変動について検討してみたのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?