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臨床報告
Behçet病眼球の病理組織学的所見について
著者: 川田芳里1 鬼木信乃夫1 倉員健一1
所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.629 - P.635
文献購入ページに移動1937年Behçetの報告以後,原因不明のブドウ膜炎から一つの新しいclinical entityとしてBehcet病が確立されてきたが,その病因に関してはvirus説,細菌アレルギー説,膠原病説,自己免疫疾患説などいろいろあり,今日なおいずれも推定の域を出ない。眼球の病理組織所見についても多数の報告があるが,病因追求への有力な手がかりはいまだ得られていない。
今回私たちは,最近2年間に続発性緑内障のため摘出したBehçet病の6眼について,組織学的検索を行なつた。1例を除いては,いずれも末期のものであつたため特に新しい所見はなかつたが,6眼について得られた結果をまとめて報告する。
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