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特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その5) 学会原著
Cryptococcal Meningitisによる眼症状
著者: 井街譲1 可児一孝1 井出俊一2
所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室 2神戸大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.669 - P.674
文献購入ページに移動Cryptococcal meningitisについては,1894年Bussueをはじめとして,わが国でも渡辺,五斗以来幾多の報告がみられる,本症はかつては,はなはだしく予後不良の疾患であつたが,1961年Amphotericin Bが使用され始めてからその死亡率は半減した,しかし,命をとりとめても脳神経障害,特に視機能障害が残されて,難治の場合が多い。
われわれは1967年から1974年6月までの約5年間に,Cryptococcal meningitis 7例を経験した。このうち3例はすでにクモ膜所見等について報告したが,その後さらに4例を経験したので,計7例(開頭例7例と非開頭例3例)について,眼科的症状とクモ膜病理,後遺症に対する治療について検討し報告する。
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