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特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その5) 学会原著
侏儒(Dysplasia spondyl epiphysaria congenita)と巨大裂孔を伴つた特異な網膜剥離
著者: 清水昊幸1
所属機関: 1自治医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.675 - P.679
文献購入ページに移動緒言
Congenital spondyloepiphyseal dysplasia(先天性脊椎骨端異形成)あるいはSpranger—Wiedemann症候群と呼ばれる,主として躯幹骨の発育不良による侏儒があり,これに網膜剥離が合併することはこれまでにもいくつかの報告例があり,最近注目をあつめている1)3〜5)。しかし,その報告された症例の多くは網膜剥離に関しては陳旧例であり,新鮮例の報告は非常に少ない。わずかにLalive d'Epinayら3)の報告した1例とBrégeatら4)の報告した1例とがあるのみである。これら2症例はいずれも硝子体の変化が強く,治療は困難を極めたようであるが,巨大裂孔を生じたものではない。
私は2例のSpranger-Wiedemann症候群の症例において,3眼に巨大裂孔を伴う網膜剥離の新鮮例を経験したので,ここに報告する。
Congenital spondyloepiphyseal dysplasia(先天性脊椎骨端異形成)あるいはSpranger—Wiedemann症候群と呼ばれる,主として躯幹骨の発育不良による侏儒があり,これに網膜剥離が合併することはこれまでにもいくつかの報告例があり,最近注目をあつめている1)3〜5)。しかし,その報告された症例の多くは網膜剥離に関しては陳旧例であり,新鮮例の報告は非常に少ない。わずかにLalive d'Epinayら3)の報告した1例とBrégeatら4)の報告した1例とがあるのみである。これら2症例はいずれも硝子体の変化が強く,治療は困難を極めたようであるが,巨大裂孔を生じたものではない。
私は2例のSpranger-Wiedemann症候群の症例において,3眼に巨大裂孔を伴う網膜剥離の新鮮例を経験したので,ここに報告する。
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