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特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その5) 学会原著
Glaucomato-cyclitic crisisの眼圧上昇とProstaglandins
著者: 増田寬次郎1 伊沢保穂1 渋谷英美1 河村妃名子1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.689 - P.694
文献購入ページに移動Glaucomato-cyclitic crisisの発症機序については,Posnerら1)は視床下部および末梢自律神経系の異常によつて起こると考えたが,その後末梢性のtoxic,またはallergicな要因によつて起こると考える者1)〜5)もいて定説はない。またその発作時にみられる眼圧上昇機序についてもさまざまな要因が考えられているが,これもまだはつきりした結論は出ていない6)〜9)。
本症の現症としてみられる眼圧上昇と軽い虹彩毛様体炎を起こすものとして,なんらかの化学物質,あるいは炎症のMediatorが老えられる。動物実験の結果10)〜20)からProstaglandins (以下PGsと略す)は,その中でも最も疑わしい物質の一つである。今回の報告は本疾患の発作時および寛解期にPGsがどのような動態を示すかを知るために,前房水中のPGE1およびPGF2αをRadioimmunoassay法により定量したのでその結果を報告する。
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