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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科29巻6号

1975年06月発行

特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その5)

学会原著

Glaucomato-cyclitic crisisの眼圧上昇とProstaglandins

著者: 増田寬次郎1 伊沢保穂1 渋谷英美1 河村妃名子1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.689 - P.694

文献概要

緒言
 Glaucomato-cyclitic crisisの発症機序については,Posnerら1)は視床下部および末梢自律神経系の異常によつて起こると考えたが,その後末梢性のtoxic,またはallergicな要因によつて起こると考える者1)〜5)もいて定説はない。またその発作時にみられる眼圧上昇機序についてもさまざまな要因が考えられているが,これもまだはつきりした結論は出ていない6)〜9)
 本症の現症としてみられる眼圧上昇と軽い虹彩毛様体炎を起こすものとして,なんらかの化学物質,あるいは炎症のMediatorが老えられる。動物実験の結果10)〜20)からProstaglandins (以下PGsと略す)は,その中でも最も疑わしい物質の一つである。今回の報告は本疾患の発作時および寛解期にPGsがどのような動態を示すかを知るために,前房水中のPGE1およびPGFをRadioimmunoassay法により定量したのでその結果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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