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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科29巻6号

1975年06月発行

文献概要

特集 第28回日本臨床眼科学会講演集(その5) 学会原著

代用硝子体の実験的研究(1)—PVA含水ゲルの硝子体置換手術方法とその後の臨床経過

著者: 原嘉昭1 西岡啓介1 神谷貞義1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.741 - P.745

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緒言
 硝子体構成要素は水の他,コラーゲンフィブリル,ムコ多糖,可溶性蛋白,および金属塩類が主体をなし,棒状コラーゲン繊維の網目構造(Col—lagen network)中に糸まり状のムコ多糖(hy—aluronic network)が多量の水を包含した形で閉じ込められているモデルが,Balazs,E.A.ら1)によつて発表された。
 一方,硝子体の一部を合成物で置換,あるいは硝子体中に合成物を注入する(Internal Tam—ponage)試みは数多くある。中でも液状シリコン,グリセリルメタクリレート,ハイドロゲルなど,一部使用されているが,眼組織への障害性や,合併症の発生が多く,また挿入物の周囲に膜が生成すること3)など十分な結果は得られていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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