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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科29巻6号

1975年06月発行

臨床報告

2,3の黄斑疾患の螢光眼底所見について—(その2)黄斑部網膜脳層の漿液性剥離をきたした家族性ドルーゼの一例

著者: 松井瑞夫1 浅井美子1 末野栄子1

所属機関: 1駿河台日大病院眼科

ページ範囲:P.757 - P.761

文献概要

緒言
 ドルーゼ,すなわち脈絡膜硝子疣は,一般に老人性あるいは退行性眼底病変のひとつであり,特に病的意義のないものとされてきた。最近にいたり,NewellおよびKrill等がドルーゼには3種類のもの,すなわち,①家族性ドルーゼfamilialdrusen,②老人性ドルーゼsenile drusen,③続発性ドルーゼsecondary drusenがあることを,またDeutmannは,この家族性ドルーゼが従来Hutchensonのいうcentral guttate cho—roiditis (Tay)中心性滴状脈絡膜炎,Doyne'shoneycomb dystrophy of the choroid蜂巣状脈絡膜変性,Malattia Levantineseとして記載されてきた疾患と同一のものであることを明らかにしている。
 われわれは最近,家族性ドルーゼと考えられる症例で,黄斑部網膜脳層の漿液性剥離をきたした例を観察したので,その臨床所見と螢光眼底所見とを報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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