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眼・光学学会
小動物の眼底撮影法
著者: 杉町剛美1 糸井素一1 中島章1 普天間稔1
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.845 - P.847
文献購入ページに移動実験動物の眼底撮影は継時的な観察や記録が生体眼で可能であるという点で重要である。また実験動物としてラットやマウスののような小動物がしばしば対象に用いられ,これらの小動物の眼底撮影が必要となつてきた。
しかし第1表に示すごとく,小動物眼球での実測データでは,たとえば体重290グラムのラットでは眼球直径が約6mm,角膜前面曲率半径は2.7mmと小さく,体重35グラム位のマウスになると眼球直径がほぼ3mm,角膜前面曲率半径も約1.7mmと非常に小さくなり,ヒトを対象に開発された従来の眼底カメラでは,その撮影は非常に困難になる。
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