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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科3巻1号

1949年01月発行

文献概要

Ⅱ臨牀實驗

マンダラ葉總アルカロイド溶液の散瞳作用に就いて

著者: 藤山英壽1

所属機関: 1北大眼科

ページ範囲:P.29 - P.31

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 戰時中から不足を告げていたアトロピンやホマトロピンは,戰後の今日に至るも未だ少しも充足されぬ。ために日常の診療にも少なからぬ支障を來している始末である。が幸いこの程北大藥理學教室の眞崎教授と田邊助教授とに依つて,マンダラ葉からその總アルカロイドが無色透明の溶液として抽出された。そして今回同教授よりその溶液の提供を受けたので,早速點眼料として使用してみたところ,相當の散瞳作用があつたので,茲に報告する次第である。
 マンダラゲ(Datura Stramonium Linne)は一名チョウセンアサガオ(Datura Alba Nees.,Datura Tatula L.)とも呼ばれ,ベラドンナ(Atropa Belladonna, L.)やハシリドコロ(Sc-opolia Japonica Maxim,等と共に茄科に屬し,幾種かの所謂トロパアルカロイド(Tropaalka-loid)を含有する植物である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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