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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科3巻10号

1949年10月発行

臨床實驗

精密試視力表と視標の見え方

著者: 小島克1

所属機関: 1名古屋鐵道病院

ページ範囲:P.447 - P.449

文献概要

(1)
 中島教授の精密試視力表を以つて,5米から10米迄1米毎に視力を測り,片假名とラ環の見え方に就いて調べた。本篇では,兩眼視力に就いて觀察した。5米視力3.0の者と,それ以下の視力群とを以つて視距離と視認差の推移を見たので茲に記載したい。
 1群,5米視力3.0の者7例。片假名とラ環の視力差を各視距離に就いて平均視力からみると,5米(3.0—−3.0→0.片假名—ラ環視力→差以下倣え)6米(2.75—2.75→0)7米(2.34-2.37→−0.07)8米(2.06-2.0→0.06)9米(1.56l1.43→0.13)10米(1.28-1.26→0.02)となり,9米で0.13以外は,差が0.1に及ばない。II群。5米視力28-2.4の者8例。同樣にして,兩視標の差は5米(2.51-2.23→0.23)6米(2.11-2.13→−0.02)7米(1.73-1.72→0.01)8米(1.42-1.43→−0.01)9米(1.18-1.16→0.02)10米(0.99→1.11→0.04)で,5米以外は0.1に達しない。乃ち,精密試視力表に於いでも兩視標の視認差は,平均視力からは,各観距難に於いて餘の目立たない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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