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神島文雄氏の論文「偶發性前房内水晶體脱臼症の知見補遺」を讀んで
著者: 生井浩
所属機関:
ページ範囲:P.500 - P.500
文献購入ページに移動 本誌第4卷第號に掲載された神鳥氏の上記標題の論文の結論に,脈絡膜表層部に多數の大小不同なるDalen氏樣病竈があつた。之は組織上Dalen氏病竈とは異なつている。未だ記載のない所見であると書かれてある。然し氏が本文中に記載されたところ,即ち色素上皮細層には硝子膜前面に疣状に増殖している球状病竈が數個存在している。恰もDalen氏樣病竈の樣である。而しDalen氏竈とは異つて,外周のみに色素細胞が一層をなして存在し,内部は染色性が不良となつた圓形或は楕圓形の核或は色素性を有する細胞が極めて少數散在している滲出液で充され,一體はエオジンにて淡染している。
該部の硝子膜は健皮の脈絡膜中には細胞浸潤を認めないという所から考え,特に掲げられた寫眞から何よりも明瞭なことは,この疣状の竈は炎症性ドルーゼに外ならないということである。
該部の硝子膜は健皮の脈絡膜中には細胞浸潤を認めないという所から考え,特に掲げられた寫眞から何よりも明瞭なことは,この疣状の竈は炎症性ドルーゼに外ならないということである。
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