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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科3巻4号

1949年04月発行

臨牀實驗

偶發性前房内水晶體脱臼症の知見補遺

著者: 神島文雄1

所属機関: 1米子醫專眼科

ページ範囲:P.161 - P.164

文献概要

 水晶體脱臼は原因より先天性,偶發性及び外傷性の別がある。水晶體が偶發性に前房内に脱臼して來る場合は比較的に稀であつて,飯海外十數例の報告がある。水晶體脱臼症或は偏位症に眼球摘出を行つて,病理組織を檢討し,原因を追究した例は僅に中村(辰),小柳,下山の3例のみである。
 私の例は網脈絡膜炎を經過して,16年後に,石灰沈着のある白内障水晶體が前房内に偶發性に脱臼したもので,病理組織に網膜剥離を合併し,脱臼の成因を組織的に檢索し得た稀例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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